国産モデルが排ガス規制などでディスコン(生産終了)が相次ぐ中、取り扱いブランドをひろげているFANTIC日本代理店「モータリスト合同会社」。そんな野口代表自らがFANTICへの想いをつづる人気連載コラム『Fantastic FANTIC』。今回はその11話をお届けします。
第11話ショーのおさらいを
大阪、東京のモーターサイクルショーが終わりました。いよいよライディングシーズンが本格化していきますが、私たちも話題のモデルを披露させていただきました!
ファンティックでは、昨年のEICMAでデビューしたスクランブラーの新色、イエローとニューモデルの「エクスプローラー」を展示しました。私たちモータリストが取り扱うスクーター、ランブレッタも新色がイエローですから、ちょっとこの色、流行カラーなのかもしれません。イエローとレッド、どちらも華やかなイタリアを想起させるカラーですが、イタリアンデザインと組み合わせると、そのあでやかさがさらに輝きます。どちらもスクランブラーの美しさを支えるカラーに育ってくれるはず。
キャバレロ・エクスプローラーは、オフロード走破力の高さが高く評価されている「ラリー」をベースに、旅仕様を追加してさらに遠くへ、どこまでも、どんな道でも、を具現化したモデルです。軽量なボディにセットされたロングストロークの前後サスペンションやアルミスイングアームで軽量化された足まわりはそのままに、オプションのキャリヤを標準装備。サイドバッグやタンクバッグも併せて揃え、手にしたその日から旅立てるモデルとして仕上げました。エクスプローラーだけに用意したツートーンカラーが高級感もあって大好評。カラーバリエーションの増えたキャバレロシリーズに注目が集まり続けた3日間になりました。
プレミアム・トレイルとして人気のXEF250 Trailも展示。SYMからはオフも楽しめるライトウェイト・アドベンチャーのNHT125を展示しまして、ダートで楽しいモデルが揃うイメージは作れましたが、それ以上に、新しい電動バイクにも注目が集まりました。
モータリストでは、次世代を見据えて電動バイクを早いタイミングから用意しています。今回のショーではフルサイズのVMX12を初めて一般公開。質問も絶え間なく浴びせられました。モータリストが企画・開発して、中国のメーカーに委託し製造するモデルとして登場させたこのマシン、純粋な遊びのツールとして用意したファンバイクです。一番の特徴は、ギヤボックスとクラッチを備えたこと。クラッチの操作こそがオフロードを走行する楽しみを増加させ、ギヤの操作で加速を味わえることがオートバイの操作に慣れ親しみ、あの加速感を味わいたいライダーに素直に楽しんでいただけるはず、と考えたからです。クラッチがあるから、リヤを滑らせたり、ウィリーしたりが簡単に楽しめる。ファンバイクとして遊ぶなら、幅が広い楽しみかたが選べるに越したことはないですよね。この電動モデルは、今後試乗会などでもお楽しみいただく予定です。並行して開発した、自転車にモーターを積んだだけのようないでたちのシンプルなモデル、VMX03とともに、ぜひ一度お試しください。ショーの展示車はプロトタイプですが、市販モデルはさらに熟成を進めて用意します。ファンバイクとしての目的に絞ったシンプルな装備もあって、価格も控えめのこの2台、さらにその先にはツーリングモデルも控えています。もちろんVMX12には、公道を走行可能にするホモロゲーション・キットも別途リリースの予定ですから、楽しみかたはさらに広がるはず。すでに予約受付中ですよ。未来への道を、ちょっと先取りしてみませんか?
モータリスト・ファクトリー
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