オフ車乗りの理想郷

宮沢賢治の造語で、理想郷を表す「イーハトーブ」。
その名を冠したイベントが、今年で46回目を迎える「出光イーハトーブトライアル」。

https://www.ihatovetrial.jp/index.html

もう25年前になりますが、私もこのイベントに参加したことがあるのです。
ヤマハさんのお誘いでTY250Zスコティッシュを用意していただき参加することになったのですが、
トライアルマシンに乗るのは、これが2回目というタイミングで、
しかも、2日間に渡って競技を行なう「クラシックトライアル」クラスに……。

アルミチューブフレームが頑丈で、何十回も転けましたがノーダメージでした。が、少し重かった……。

私、オフロードマシン歴30余年と伊達に経験だけは長いのですが、
そのオフロードマシン歴で、

一番キツかった

のが、この2日間でした。
舗装路から林道、さらにシングルトラックの獣道へと進み、
その途中の林道や河原、道路脇の広場などに設置してあるセクションに挑みながら移動する
2日間のツーリングトライアルが「クラシックトライアル」クラスなのですが、
とにかく移動が大変でした。
無理そうなセクションはパス(減点5)すればいいのですが、セクション間のシングルトラックが難しいのです。木の下をくぐったり、すべりやすい沢を走ったりで、何度となく転倒し、しかも雨も降りだして身体が冷えるなど、体力の消耗が著しく、ハンガーノックを起こすほどでした。
それでもシングルトラックなので迂回路がなく、また、3人1組となって走るので戻ることもできず、
半ベソかきながらバイクに乗っていました。

が、昼ご飯を食べて休憩したら体力が回復し、
天気も持ち直してきて、セクションでクリーンも取れるくらい楽しめるようになりました。
普段は走ることができない場所を走り、景色の美しさはまさに理想郷という感じ。
一番キツかったけれど、

景色の美しさも一番

ですね。
ということで、オフロードマシンに乗れるうちに、もう一度出てみたいと思っています。
でも、次は「ヒームカトライアル」クラスがいいなぁ。

そう、その時に一緒に回ってくれたメンバーが、
全日本レディストライアルチャンピオンの西村亜弥さんだったんです。
亜弥ちゃんのサポートがなければ完走できなかっただろうな……。

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