公道で扱いやすいトレールマシンでした

10月6日発売のゴー・ライド最新号、おかげさまで好調な滑り出しとなっております。
お買い求めいただき、ありがとうございます!

今号は多くのオフロードショップさんにご協力いただき、
新車情報→新車試乗→どこで買える? どこで買えばいい?
という流れを、明確にご紹介できるようになりました。
ページを進めたり戻ったり、その操作といったら大げさですが、
紙の感触を感じつつ本を読む楽しさを味わっていただければ幸いです。

さて、その最新号にインプレッションを掲載したかったのですが、
締め切りの都合で間に合わなかったのが、FANTIC XEF250 TRAILとXEF125、
それとSYM NHT125なんです。XEFは以前インプレッションを掲載しましたが、
125は初めて乗ることもあり、改めて250と乗り比べてみたかったのです。
さらにSYMも初めて。空冷125ながらEURO5をクリアしたアドベンチャーマシン。
どんな乗り味か気になっていたのです。ちゃんとした記事は12月6日発売号で掲載予定ですが、
その前にプチ・インプレッションを紹介します。
この3台のインプレは、まぁまぁ早いのではないでしょうか?(最速! 本誌独占! といった煽りが個人的には好きじゃないのでトーン低めです笑)

XEF250 TRAILは、パワフルなトレールマシン

シート高935mmで身長172cmの私は片足つま先立ちになりますが、車体が軽いので、
つま先でも充分支えられます。ただ、シート高890mmも選択可能ということなので、街乗りメインにするなら下げたいところ。で、この890mmはXEF125と同じ数値なんですね。45mmだけと思いきや、これが結構な差で、XEF125は足着きが苦にならなかったです。

で、このXEF250ですが、今回からTRAILというサブネームがついたのですが、
乗ってみて納得です。私は普段XR250(MD30)に乗っているのですが、これと比べて明らかにパワフル。
でも、副編コイの愛車ハスクバーナFE250ほどのパワーはない感じ。
トレール以上レーサー未満のパワーで、エンジンのレスポンスも正にそんな感じ。
前後サスは初期からストローク性がよく、何より車重が軽く、乗った感じも超軽い!
だから、足着き性は厳しいけれど、少しでも車体が動いていれば乗りやすいです。

私のXR250を軽くしてパワフルにした感じで、ME08のXR250Rに乗っているような感じでした。
ウインカーなどのスイッチも操作性がよく、トレールよりキビキビ走りたいけど、ナンバー付きレーサーのようなシビアさは欲しくない、といった人にピッタリはまる1台だと思いました。

XEF125は、扱いきる楽しさが最高

公道モデルの4スト125は走らない……。
という印象が未だに残っていたので、正直期待していなかったのですが、
このXEF125、よく走ります!

ゼロ発進の極低速トルクには、物足りなさを感じますが、車体が動き始めたらトルクは必要充分。
エンジン回転の伸びがよく、レスポンスも悪くなく、さらに各ギヤの繋がりもスムーズなので、
加速性も予想以上によかったです。
足着き性は片足つま先立ちとなりますが、車重はXEF250TRAILより8kgも軽い96kgなので、
余裕で支えられます。むしろこの車重が取りまわしの軽さになっていて、乗った感じもめちゃめちゃ軽い!
125なので高速道路は使えませんが、ツーリングも下道で行くと割り切るか、トランポ移動してしまえば、
林道ツーリングマシンとして超おススメの1台です。
この車体の軽さと扱いやすいエンジンは、林道でも確実に扱いやすさになるからです。
注意点はリヤブレーキをかけるとフロントブレーキも利くコンビブレーキになっている点。
ただし、前後配分の調整もできるとのことなので、それで対応できるでしょう。
個人的には3台試乗した中でいちばん気に入りました。

NHT125はベストバイの1台です

スクーターメーカーというイメージだったSYMだったので、ちょっとビックリでした。
空冷4スト125というシンプルなエンジンですが、排ガス規制もクリアし、前後ABSも標準装備。
灯火類のLED化、USB電源ソケット、シフトポジションインジケーター、耐荷重5kgのリヤキャリアも標準装備するなど、アドベンチャーマシンとしての装備が充実。もちろんセルスタートは当たり前です。
先の2台と比べると車重は重いですが、それでも充分に軽いレベルにまとまっているし、
何より両足ベッタリの低シート高。取りまわしは楽チンです。

エンジンは同じくゼロ発進時の極低速トルクこそ少し細さを感じますが、それ以降のレスポンスのよさとスムーズな回転上昇もあって、扱いにくさが皆無。各ギヤのつながりもよく、街乗りでは重さや加速のストレスを感じることはありませんでした。車重の差もあってXEF125ほどの加速はありませんでしたが、振動と嫌な騒音が全くなく、高速道路に乗れない125でもロングツーリングで疲れにくい乗り味だと思いました。
と、性能と品質と乗る楽しさをちゃんと身に着けながら、車体価格は33万円(税込み36万3000円)!
驚きの低価格です。しかも安かろう悪かろうではなく、楽しく安心して乗れるのだから、
コストパフォーマンスにすぐれるとはこのマシンのことでしょうね。

ちなみに、副編コイはXEF250TRAILがお気に入りとのこと。
足着き性は厳しいけれど、軽い車体とパワフルなエンジン、乗り心地のいいサスが、まさにオフ車!
として感じられるのが好みとのこと。

と、駆け足で紹介してきましたが、この3台、市街地ではトレールマシンらしい扱いやすさが感じられました。
となると、林道での走りも試してみたくなるのが我々ゴー・ライダー(ガルルマン的な用語として今思いついた)。ちゃんと取材して、次号で掲載予定ですので乞うご期待!

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