41歳の春は……

バカボンのパパではないですが、私41歳の春は、しがないフリー編集者でした。
翻って、藤波貴久選手は41歳でトライアル世界選手権イタリア大会で

優勝!

真ん中がフジガスこと藤波選手

詳細はこちらを参照してくださいませ。

で、その藤波選手に、5年前にインタビューさせてもらったのです。
その模様をここで紹介させてもらいます。

「藤波貴久選手スペシャルインタビュー」

G:5年ぶり(*2017年当時)のランキング3位おめでとうございます。
 世界選手権を20シーズン以上戦っていますが、そのモチベーションはどこから来ているのですか?

藤波貴久選手(以下藤波):トライアルが好きだから、トライアルを盛り上げたいという気持ちからですね。
 トニー・ボウの実力は圧倒的なので、「絶対にチャンピオンを獲る」なんて軽々しくいえないですが、
 一生懸命やれば結果は出ると思っています。

G:小川友幸選手は藤波選手の乗りかたが変わったといっていました。

藤波:5年前(*2017年当時)と今ではマシンセッティングが全然違います。今勝てるのはトニーだから、
 勝てる方向に自分の乗りかたを変えています。

G:大変じゃないですか?

藤波:乗りかたを変えるのは大変ですが、プライド的なことは全然大変じゃないですね。
 プライドにこだわるよりも、勝ちたいですから。
 ぼくは本当に負けず嫌いなんです(笑)。だから絶対にやってやるという強い気持ちを持って、
 レースを戦っています。そのためには日ごろから練習しているし、トレーニングもしています。
 だから、大した練習もせずに、すぐリミットをつけてしまう若手を歯がゆく感じています。
 状況や環境に応じて人は変わっていけるものだから、そうすればトレーニング方法も自ずと変わっていくはず   です。ぼくも全日本時代に小川選手や黒山選手と切磋琢磨したことが世界に繋がっていますから。

G:やっぱり藤波選手にはお手本として、まだまだ頑張ってもわらないと、ですね。

藤波:選手としては、あと数年だと思っています。
 2017シーズンもチーム監督的な立場で、レース中にトニーのサポートをしながら戦っていましたから。

G:ところで、藤波選手はトレーニングでCRFに乗っていましたが、エンデューロ参戦はありますか?

藤波:ダカールラリーは出てみたいですね。

G:エルズベルグとかは?

藤波:そんなに興味ないですが、2ストなら優勝できると思いますよ。
 4ストだと厳しいから、出ることはないと思いますけど(笑)。
 それよりも、やっぱりトライアルを盛り上げたい気持ちが強いですね。
 日本の若手向けにかなり厳しい合宿をしたいと思っていますよ。
 全日本でチャンピオンを獲れば世界へ行ける。そんな夢を与えられるように、まだ頑張っていきます。

このインタビューは今から5年ほど前のものですが、
藤波選手は世界選手権で5年ぶりの優勝を果たし、トライアルを大いに盛り上げています。
そして、エルズベルグなどハードエンデューロの人気は未だに高く、
ここ日本でもハードエンデューロが開催されるようになっています。


と、藤波選手の偉業を称えつつ、ハードエンデューロでも活躍していただくことが、
日本と世界のオフロードシーンを盛り上げることになる!
という強引なエールでした……。

来年はもてぎで世界選手権を見られるといいなぁ。
あとエルズベルグでも……。

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