芝・犬ラリーツーリングB面

CRF250LとXR250で、芝大門から犬吠埼までツーリングした「芝・犬ラリーツーリング」。
その詳細については、現在発売中のゴー・ライド第15号をご一読いただければと思います。

さて、ここではその「芝・犬ラリーツーリング」のB面について書こうかと。
というかB面って、レコードやカセットテープなどの裏面のことですが、
今どきの若い人たちには通じないか? まぁ、裏話的なことと思っていただければ。

今回、新車のCRF250L<s>と16年オチの私のXR250を乗り比べたのですが、
とにかく快適なんですわ。

CRF250L<s>は。

軽量化の効果は絶大で、取りまわしも乗車時も軽快。
林道での走りもいいし、排気音も静かだし、高速でも振動はないし、
燃費は35km/ℓで私のXRよりもいい(30㎞/ℓでした)。
それでいて最新の排ガス規制もクリアしているのだからスゴイ!

LEDヘッドライトは明るいし、デジタルメーターには時計、残量なども表示されて便利だし、
技術の進歩をひしひしと感じたツーリングでした。

これからオフロードを始めようという人や、かつてXR250に乗っていたリターンライダーの人にも、
迷わずすすめますね。

CRF250Lを!

ノーマルか足長の<s>にするかは、足着き性と走破性のバランスを各自で判断していただくとして、
新型CRF250Lはトレールマシンのスタンダードといっていいでしょう。

そんなにいうなら乗り換えればいいじゃないか、と思うでしょう。
確かにXR250から乗り換えるならCRF250L<s>かな、と今回思いました。
レースに出るならレーサーを買うと思いますが、林道と高速道路を含めるとCRFかなと。

じゃあ、いよいよ乗り換えればと思うでしょう。
確かにツーリング中に何度か乗り換えをシミュレーションしました。
新車当時は気にならなかった排ガスも、最近のモデルと比べると臭いと感じるし、
街中の燃費もイマイチだし(25㎞/ℓ程度になります)、排気音やエンジンからの音もうるさいし、
高速道路では振動も多いし……。
前後サスに調整機能が付いていることと、車重が少し軽いことくらいですかね、XR250がスペック的に優っているのは。

でも、「でもねぇ……」と、落胆ではなく、「これがいい」と乗る度に思うんですよ。
仕事柄、いろいろなモデルに乗るのですが、取りまわしやポジションやハンドリングや加速感など、
それらをひっくるめた乗車感と自分の感覚がマッチする部分が多いのがXR250だった、ていう感じなんですよね。感覚的な結論なので、伝わりにくいと思うのですが、それが「これがいい」となって、
16年乗り続けても飽きないのでしょうね。
ということで、欠品パーツが増えてきていますが、個人所有車としてXR250にはまだまだ頑張ってもらうつもりです。と、個人的な気持ちを再確認したのでB面として書いてみました。

蛇足になりますが、ゴー・ライド本誌では、個人の好みではなく、
これからオフロードを楽しもうというビギナーの視点に立って、
マシンやアイテムの詳細を判断するよう心がけています。
とはいえ、その基準は私個人の中にあるので好みに左右される部分もありますし、
オフロードマシンは趣味の乗り物だと思っているので、魅力として感じられるところを多く伝えていきます。
生命の危機に関わるダメな部分以外は、味として楽しんでいきたいな、と思っているからです。

ということで? 引き続きゴー・ライドをよろしくお願いいたします。

今号で試乗したFANTIC XEF125が軽くて楽しかったのですが、
SYM NH T125も林道でよく走っておもしろかった。
ダート遊びやツーリングに特化して楽しむなら、この2台おすすめです。
と、子育てが終わったら欲しいマシンはいっぱいある2021年末です……。

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