あなたの思う「フラット」はどこまで?

写真:関野 温

てぃてぃーす!『GoRIDE』副編コイです。
前回の裏編集記で語りに入ってしまってたので、反省しつつ、気を取り直してもっかい初めからやり直しわーい('□')。

8月6日に発売した『GoRIDE』第7号の巻頭特集「フラッと林道ツーリング」において、群馬県藤岡市から群馬県南甘楽郡南牧村勧能までを繋ぐ延長67.1kmの「御荷鉾スーパー林道」を完全詳解(デデドン!)しました!

御荷鉾スーパー林道の詳細ルートや分岐ポイント、ちょっとしたスポット案内やエスケープコースに加え、去年の台風による崩落ポイントや通行止め地点を全網羅、さらに支線や御荷鉾スーパー林道に繋がるダート林道も走破し、7月3日時点でのリアルな状況が掲載してあります。

はい、もっかいこっそり宣伝〜♪

ゴー・ライド第7号(8月6日売)絶賛発売中!!
税込み990円!

全国の書店さんやAmazonNAIGAI SHOPで購入できます、ぜひぜひ買って読んでオフライフにGoRIDE♪

完全詳解! と言いつつ、こぼれた小ネタたちがホロホロとあるので、誌面内で紹介できなかった御荷鉾スーパー林道に関するこだわりポインツの一部を、今回ほんのり紹介したい所存であります(前回、ほんとはこのままズームアップタイムが始まる予定だったのだ)。

いよいよこのお時間がやってきたー♪
それは路面状況のズームアップでっす! イェーイ大事なとこー! 

……あ、そうだ。路面状況にズームアップする前に、大切と思うポイントや疑問を投げかけたい衝動が……。投げかけるか否か……。いや、投げかけねばならぬ……。採決ッ!

投げかけるに27票。決定('□')!

ちょっとまたイヤな予感がするけれども、路面状況をあじゃこじゃ言うならその前にアレは避けられません!

その前に「フラット」について考察する。

前述の巻頭特集のタイトル内にもある「フラッと」。これは、フラッと(気軽に)とフラット林道に行っちゃおう♪ がこっそり合体したもの(決してダジャレではなーい)だが、この「フラット林道」というのが、実は「感じ方」がとっても難しいのです。

フラットは平坦で起伏がないという意味なので、フラット林道とは「路面が比較的平坦で難易度の低いダート林道」という意味合いになるのだけれど、このフラットの感じ方が「あのラーメン屋がうまい」くらいに人それぞれ過ぎて信用できねぇ&「ノド元過ぎれば熱さを忘れる」レベルに、ダートライディングテクが上がっていくにつれてガンガン変わっていってしまうアヤフヤなものなのです。

写真だと高低差が見えにくいが少し深い溝が道を横断している。また小さく見える転がる岩や石は、持ち上げるとデカイのもチラホラ。手前のようにむき出しだったり、奥のようにその上に枯れ木や土が乗っていて足元がゴロつく路面。初級なコイ的にここはフラットめではあるけど岩がゴロつくやや不安な路面で「決してフラットではない」となったけど、「ここは完全にフラットだよね!」という人もいるのです。いや、むしろそういう人の方が多い可能性も……? 

そしてそんな星の数ほどの「感じ方」から生まれ出たのがフラット詐欺。このお言葉は、オフロードの世界に足を踏み入れた時、8割くらいの人が先輩オフライダーたちの笑い話または恐怖体験話として耳にし、実際2割くらいのオフ初心者が実体験として鮮烈に記憶と身体に刻むという「オフあるある」の最上位クラスに位置するものなのです(コイ調べ)。

<よく使われるフラット詐欺文法>
・ああ、あそこはほぼフラットだから大丈夫だよ。
(ほぼは入り口だけ→訴訟!)
・少し荒れてても基本フラットだから余裕だよ。
(岩ゴロゴロの基本ガレ場→訴訟!)

このフラット詐欺の恐ろしいポイントは、誘ってくれた人のほとんどが「本気でフラットだと思っている」ということ。時たま「ネタ的に使っている」「フラット詐欺ありきの修行」ということもあるけど、大概はそのライダーのスキルから見た「路面をとくに意識せずに流せる道これはフラット」のような気がしているのです。

読者さんからのお便りの中にも、フラットと言われついて行ったら、岩がゴロゴロ重なる完全なる岩場に連れて行かれるフラット詐欺に……(笑)などというお話がチラホラ('□')!

とは言いつつ、このフラット詐欺はうまくいくとスキルアップに繋がったり、苦行ゆえの楽しさでさらなるオフ沼にハマったりもしちゃうので、実は冒険ポイントとしてはワクワクもあるのです……! ただ、本気で心が折れて去ってしまうオフビギナーもいるので、連れて行ってあげる人たちはその人の心具合もそっと見極めてあげてくだされ。

あなたの思う「フラット」はどこまで?

この十人十色なフラットの感じ方、プロやプロレベルの人たちはもちろん、普通にうまいオフ乗りたちの目にはどこまでフラットに映るのか、めっちゃ気になります。そして何よりも気になるのが、同じ初級オフライダーだったり初心者オフライダーの見え方。

例えばコイは死ぬのが一番怖いと考えるチキン野郎だから、何度走っても林道に入る瞬間から慣れるまでは、どんなに楽しくてワクワクしても緊張してガチガチになります。さらに広報車両だと絶対コケられない……コケても身を呈してマシンを守らねば、となり、さらに戦々恐々となります。そういう目線から見ると、「自分的に絶対コケる気がしない路面」=「フラット」となっているかもしれませぬ。

そう考えると、コイが誌面で「ここはフラット」と表現している路面は、本当に初心者や初級オフライダーでもちょー安心という目安にもなるのかな、と。うむ。

さすがにコレは完全無欠のド・フラット!! キングオブフラット!!
でもフラットだけじゃ物足りないのだから、人って欲深きものですの。

もし、俺(私)このレベル、俺(私)にとってのフラットはこんな感じ、などあったら、そっと教えてくださいませい。ガチ参考にします!!

今回もまた本題に到達する前に語っちまいました。。もうタイトルも完全に変えよう。でも悔いなし! なぜ路面状況をズームアップしたいのかという動機にもあたることだから、これは関係あることなのだ、そうに違いない。

というわけで、そっとエンディングに向かいますw 

次回はそんな路面たちをデデドンします!

そんなこんなで、まだお付き合い頂けるならば次回こそ、次回こそはズームアップもいいかげんにー!

それではまた!

【今日の一善】
駐車場でセミちゃんがひっくり返ってセミ爆弾の準備を推し進めていたから、そっと踏まれないところまでよけてさし上げた。

いいことがあるに違ぇねぇ。

 

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